3月末、朝日鉱泉の様子や雪の状態を確認するために、クロスカントリースキーで朝日鉱泉へ行きました。途中のダム管理事務所までは除雪がされていましたので、バイクにスキーをつけていきました。天気は快晴、ほどよい寒さでした。
ダム事務所から先は全くの雪の道となり、スキーを履いての移動となりました。天気が良いので、気温が上がってきて斜面に雪崩がつくのが心配です。
道中では、真新しい動物の死骸が…。アナグマでしょうか。2日前に降ったであろう雪が融けて表れてきたばかりのようで、付近に争った跡もなく、外傷も見当たらないので、雪崩に巻き込まれたのか、斜面から落ちたのか…。翌日に帰る時にはほんの少しの毛だけ残して跡形もなくなっていました…。付近には鳥の足跡がありました。
また、本来の沢の流れているところでは、昨日におきたと思われる大規模は雪崩の後もありました。かなりの量の雪崩がおきたらしく、沢沿いの木々もたくさん巻き込まれていて、その威力を物語っていました。おきてあまり時間もたっていないからか、辺りには、何かおどろおどろしい雰囲気がまだ漂っていました。
頼むから道中でおきないで欲しいと心底願いました…。
スキーで移動をはじめてから約3時間半、無事朝日鉱泉に到着しました。雪は大変多く、純粋な積雪はこの時期で3mを越えていました。はたしてこの雪がちゃんと融けるのかという不安もありましたが、体感の気温と夜の冷え込みは厳寒期とは全く違い緩いもので、日中気温が上がれば、ものすごいスピードで雪解けが進むでしょう。しかし正面にそびえ立つ大朝日岳は真っ白で、まだすぐに春は訪れないような気配がしました。
翌日は、朝から気温も高く、帰路では汗ばむような陽気となりました。これからあとひと月、ちゃんと雪が融けて、例年通り山開け作業ができることを願いながら静かに春を待つ朝日の山を下りてきました。
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