昨年の冬が、異常なほどに雪が降らなかった反動か、人によっては「去年降らなかった分が今年一緒に降った」なんていうほど、この冬は雪が降りました。全国的な傾向でしたね。ただ、3月に入りこの時期としては温かい日が多くなってきましたので、寒の戻りを繰り返しながら、三寒四温で春へと向かっていくのでしょうか。

約10年ほど前までは、2月頃に朝日鉱泉の雪下ろしのために、2月にスキーで1泊2日で朝日鉱泉に行っていましたが、屋根に雪割をつけ、すべりの良い屋根に吹き替えてからは、屋根から雪が落ちているので、もう冬の朝日鉱泉には行っていません。果たしてどの程度の積雪になっているのか、建物は無事なのかと、さすがに今年の里の雪を見ていると心配になります。3年前に雪の重みで屋根の軒が折れて大きな損傷を受け、軒を短くして補強もしてもらいましたので、さすがに軒は大丈夫ではないかと思いますが…。4月に入ってから行くことになりますので、無事でいることを祈るばかりです。
さて、以前のブログでお話ししましたが、昨シーズンは朝日鉱泉ナチュラリストの家の創業50年の大きな節目の年でした。冬の雪はなかったものの、シーズン中の天気が本当に悪く、大雨により安全のために道路の閉鎖も2度にわたり行われました。朝日連峰への登山者がこんなに少ないのは記憶にないと、関係者が口々に言うように、登山者の少ない、そして登山に適した天気の少ない年でした。とはいえ、なんとか乗り切ることは出来ました。

そして、今年は51年目。大きな節目を終え、新たな1年目という気持ちが強くあります。また、ここ数年強く感じていた「気候変動」による気候の変化。そしてもう1つは、科学技術、IT技術などのテクノロジーの加速度的な進歩伴う、登山スタイルの変化。こういった変化を踏まえ、朝日鉱泉も、「残さなければいけない部分は残し、変えられる部分は時代に合わせて変えていく。」という考えのもと、新しいことを色々と実行していきたいと思います。具体的な新しい試みは、HP内に新しくページを作って紹介、更新、準備ができ次第実装していきます。
その中で、今回ご紹介できる新たな試みの1つは、これまで毎年実施してきた登山バス(乗合登山タクシー)の運行時期の大きな変更です。メインとしていた真夏の時期は、熱中症などの登山リスクが高くなりすぎて危険なため、これをやめ梅雨前の時期と秋の時期に実施したいと思います。具体的には
①6/20(金)~7/7(月)まで
②9/20(土)~9/24(水)および10/4(土)~10/14(火)
での運行になります。
完全予約制で、予約フォームからのオンライン予約も開始(4/1より)します。紅葉の時期はここ数年朝日連峰が一番にぎわう時期になっていますが、6月後半は私が一番お勧めする初夏の時期です。残雪の状況はどうなるかわかりませんが、私は間違いなく一番登るのには良い時期ではないかと思っています。登山バスは新しいページを作っていますので、ぜひチェックしてみてください。
こんな感じで、51年目の今シーズン、「新しいこと色々と」を合言葉に、新しい試みを提供していければと思います。
今シーズンもよろしくお願いします。