※安全のためヘルメットの着用を推奨します
登山ルート |
朝日鉱泉→朝日川沿い道→孫兵衛平(まごべえだいら)→階段状の橋→出合い(二俣)のつり橋→長命水→大朝日岳山頂 |
ルートタイム | 登り:6時間 下り:5時間(それぞれ休憩時間含まず) |
距離 |
朝日鉱泉→出合いのつり橋:4km 出合いのつり橋→大朝日岳山頂:4km |
水場 |
・弘法水…朝日鉱泉から10分の登山道に出ている湧水 ・やぶじの湧水…孫兵衛平手前の登山道に出ている湧水 ・階段状の橋の沢…出合い手前の階段状の橋が架かってい る沢。橋のたもとで給水できる。急登 前最後の給水場でおススメ!(写①) ・長命水…4合目にある水場。登山道から急崖を100mほど 下る必要があり、水量も少なく、特に乾燥期 (特に秋)は枯れることも多く、あてにしない方 が良い。また積雪状況にもよるが、6月中旬く らいまで残雪により水場には行けないことが多 い
※他にも登山道上にある小沢の水はきれいなので給水可能です。 |
他のピークを経由せず大朝日岳の頂上だけを目指す最短のコースです。
朝日鉱泉から2合目(二俣)出合いまでの川沿いの4kmは標高はほとんど稼がず横の移動となり、後半の4kmで標高差約1200mを一気に頂上まで登るので、当然登りは急できついです。
前半4kmは、途中何度かつり橋を渡りながら朝日川沿いを進みます。登山道は細く片側は斜面になっている場合が多いので、雨天時や残雪時などは特に注意が必要です。また、沢を渡ることも何度があります。小沢は何も問題ありませんが、ループを使って下りなければならない大きな沢が2か所あり、平常時は石の上を歩けるので濡れることなく渡れますが、雨天時には増水することもあり、特に短時間での大雨の際には渡るのが難しくなるほど急激に増水することがあるので注意が必要です。
下りで中ツル尾根ルート使う場合によく見られることですが、山頂から2合目までは比較的スムーズに下りてきますが、2合目まで降りたところで油断してしまい、残りの4kmの川沿いの道で大変な目に合う方が多くおります。山頂~2合目まで4km、2合目から朝日鉱泉までも同じ4kmあります。標高は変わらないとはいえ、小さなアップダウンはたくさんあり、ロープで沢に下りなければならい場所もいくつかあります。道幅も狭く、全く気が抜けない道ですので、2合目まで下りたところで安心せず、気を抜かずに進みましょう。朝日鉱泉と標高がほとんど変わらない(約100m)ので、平たんで楽な道と勘違いしている方がいるようです。
前半の終点は通称「出合い」で2つの沢(川)が合流する地点で「二俣」と呼ばれ、つり橋を渡ります。この先から本格的な登りに入りますが、この地点を「2合目」として、3合目、4合目と目安になる看板(手作りの小さな木の看板)を9合目まで設置していますので参考にして下さい。
後半の登りでは、特に2合目~4合目までが急登で、登山誌「山と渓谷」(山と渓谷社)の日本100急登の1つに数えられています。ここはひたすら我慢して登るしかありません。6合目くらいまでは美しいブナの森の中を歩きます。特に4合目~6合目付近のブナは本当に太く立派で、日本一?とも言えるような見ごたえのあるブナ林です。
その後は樹林帯を抜け、尾根に出て、尾根上を登ります。眺めもよく、振り返れば「21世紀に残したい自然100選」にも選ばれた、日本一ともいわれる広大なブナの原生林が眼下に広がります。その真ん中にポツンと銀色(白?)の物体が見えますが、よく見ると実はこれが朝日鉱泉の屋根です。
あとはひたすら尾根上を頂上まで、眺めを楽しみながら登っていきます。最後の最後に偽ピークがありますので油断しないように!
山頂には石柱があり、晴れて見渡せる場合に、どの方向にどの山が見えるのかが書かれています。そこに左の写真で赤く囲んでいるように、「至 中ツル尾根 朝日鉱泉」「至 平岩山大玉山 御影森山」と、2つのルートの方向が書いてあります。それぞれのルートを下りで使う場合で視界が悪い場合には、この方向指示を頼りに下りてください。登山道自体ははっきりしていて迷うことはありませんが、この下り口を間違ってしまう方がいます。下り口に道標はありませんので、この石柱の方向指示が頼りです。どちらのルートでも最終的に朝日鉱泉には着きますが、かかる時間が全く違いますのでご注意ください。